それがゴミの山に建てられた巨大な張りぼての城だったとしても、多くのフォロワーを獲得できればそれでいい、という考えもあるだろう。
実際に、Xで影響力を持つインフルエンサーたちは、それをマネタイズし、成果を上げているのも確かだ。張りぼての城であっても、そこら辺の掘立小屋よりはマシに思える。
問題は、それを続けていく上でモチベーションを維持できるのか、という点だ。
よく観察してみてほしい。ネット上の成功者と呼ばれる人たちは、高額所得者でありながら、裁判沙汰に巻き込まれていたり、ビジネスとしてキャラクターを演じていたり、自身の運営する会社のことで問題を抱えていたり、アンチから誹謗中傷を浴びせられている。
何も知らないファンの期待に応えるために、引きつった作り笑顔で悠々自適な人生と幸せな振りをしている。成功者は見た目ほど楽な人生を送っていない。
それをやりきることがプロフェッショナルだと賞賛する声もあるが、私はそうは思わない。彼らは、誰かが作り上げたプラットフォームに城を建てたがために、成功する方向性を強制され、自由を奪われた結果、そうなったのだ。
成功する方向性はプラットフォームの状態によって決まる。後は、それに乗れるのか、乗れないのか、という話だ。それが自分の望む方向とは限らないが。
ならば、やりたくもない仕事を続けながら巨大な張りぼての城に住み続けるより、本物の掘立小屋に住んだ方がマシなのかもしれない。それは、間違いなく自分の城と言える。
そもそも、何がきっかけだったのか? ” 好きなことで生きていく ” はずではなかったのか? それがいつの間にか、ビジネスと、大人の事情と、フォロワーの監視によって、牢獄に閉じ込められた囚人になっているとしたら・・
モチベーションを維持できない、自分自身に嘘をつきたくないとすれば、SNSを情報発信の拠点にすべきではない。

